IRON THUMB
アイアンサムの「廃仏くん」
ヘヴィでスピーディな志向の第十一作目。
−− メンバー −−
Vo: 太一. I. 太一
Ba, Gt, Vo: 板橋実
Gt, Cho, MIDI: 中坊俊平太
Gt, Cho: 太一. F. 太一
歌詞データは、校正作業中です(永遠に)。
ラッキーナンバーは666です。
ラッキーバンドはMORGANA LEFAY。

---はミだしアイアンサム---
「パブロフの犬。それが俺の名前だ」

「廃仏くんベータ」の「ベータ」は本来ギリシア文字の「β」なのですが、パソコンによっては
表示できない場合もあるので、カタカナで表記してあります。
歌詞の内容はカセット版と「ベータ」で変わりありません。
ただし、ベータの方は廃仏アイキャッチが一個多く含まれておりますです。

※ ドラムは打ちこみです

文字打ち協力:偽音氏

01. 聖剣エクスカリバー
02. 君たちは天使じゃない
03. 親父のはげあたま
04. 坂上田村麻呂
05. 芋虫
06. やくざにもてもて
07. 鏡開き1999
08. 美しき復讐の亀戸スコープ
09. パラマウント
10. ピロシキィ
11. レッツゴー! イタバシチョップ
12. 速いぞ! コンドル号
13. リキシズム
14. 小人

 

--- A面 ---

聖剣エクスカリバー
(instrumental)
作曲:中坊俊平太

 

君たちは天使じゃない
作詞:板橋実+IRON THUMB
作曲:板橋実

ドアを開けるとじじいが三人
ひとりはハゲでひとりは白髪さ
ふたりは勝手に入ってくると
俺の部屋でくつろぎ始めた
だけど最後のひとりは
俺の姿を見てただ微笑むだけ

最後のひとりはボケ老人
よく見ると靴をはいてない
最後のひとりはボケ老人
優しい瞳で俺を見つめないで

瞳を開けるとじじいが百人
ひとりはハゲでひとりは白髪さ
ふたりは勝手に出前を取ると
それをめぐって争い始めた

だけど残りの九十八人は
俺の姿を見てただ微笑むだけ

残りのみんなはボケ老人
よく見るとおそろいの拘束衣
残りのみんなはボケ老人
畳の上で寝たきりバトルロワイアル

 

親父のはげあたま
作詞:板橋実+IRON THUMB
作曲:板橋実

冬の朝 道路がよくすべる
氷かと思ったら 親父のはげあたま
朝日が昇り 光り輝く
日の出かと思ったら 親父のはげあたま

きをつけろ(つるつる) よくすべる
注意しろ(ぴかぴか) 奴は百ワット

はげ、はげ、はげあたま 親父のはげあたま
はげ、はげ、はげあたま お前ははげあたま

夏の朝 浜辺で蜃気楼
モスクかと思ったら 親父のはげあたま
アポロ計画 着陸大成功
月かと思ったら 親父のはげあたま

気を付けだ(整列) 集団はげあたま
気にするな(つやつや) トリポリハゲパスタ

はげ、はげ、はげあたま 聖なるはげあたま
はげ、はげ、はげあたま 汗だくはげあたま
はげ、はげ、はげあたま フランスはげあたま
はげ、はげ、はげあたま ロマンスはげあたま

はげ、はげ、はげあたま 十円はげあたま
はげ、はげ、はげあたま 科学のはげあたま
はげ、はげ、はげあたま 荒野のはげあたま
はげ、はげ、はげあたま 呪いのはげ人形

神ははげを作りたもう
そしてそれを善しとされた
このはげがいいねと神が言ったから
明日ははげ記念日

 

坂上田村麻呂
作詞:板橋実&中坊俊平太
作曲:板橋実

坂の上に住んでいる
坂上田村麻呂
彼の率いる Lightning Force
山の中で迷子

神の御加護がついている
恐れるものは何もない
月の光を身に浴びて
進む我らは迷子だけど

西も東も分からない
坂上田村麻呂
彼の率いる Lightning Force
大海原で迷子

光り輝く武器防具
倒せぬ敵など誰もない
崖から落ちる田村麻呂
街道筋で迷子

小太り姫が
焼き鳥片手に
あおる濁り酒
鉄鍋抱えて
隣のヨシ坊
夜中にストリップ

カヌーに乗ったまま沈んでいく
坂上田村麻呂
海の底にも都はあると
夢を見ておねしょ

鼻の頭がはれあがる
パッチンガムで自爆
いぼ痔の手術の次の日に
がんばりすぎて自爆

尻からかお出す
アナゴがウインク
それでも俺は戦う
関節はずれた
隣のヨシ坊
夜中に笛おまる

 

芋虫
作詞・作曲:板橋実

左手を機械に挟まれて
右手が今では重宝している
兄はそう言った翌日に
事故で右手を無くした

両手を無くしたその年に
兄は雪山で遭難し
右足を切断することになる
それでも兄は笑っていた

嗚呼、兄自身が
松葉杖の様だが
そんな姿でも兄を尊敬してます

山から熊が下りてきて
残った方の足を囓った
歩けない兄を留守番にして
僕たち家族で街に出ていた

歩けない兄さんを助手席に乗せて
妹が車で街に出た
妹がパチンコを打ってる間に
兄は駐車場で蒸し焼きに

嗚呼、見方によると
兄自身、松葉杖の様に見えるけど
そんな姿でも兄を尊敬してます

 

やくざにもてもて
作詞・作曲:板橋実

私、また、好きでもない人に告白されたの
そう言う君はそれでも、少し嬉しそうで
そういう君だから、いつも僕は不安になる
誰かが君を奪っていくのじゃないかと

僕じゃない誰かがいつも君を見ていた
僕以外の誰かに君を見せるなんてたまらないよ
きれいなネックレスや豪華な自動車なんかより
僕の方が魅力的だと、さあ言っておくれよ

君の魅力がわかるのは
僕しかいないわけじゃないけれども
だけど君は少し変だよ
偏りすぎていないか

笑顔で街を歩くだけで (やくざにもてもて)
君が転んでひざをすりむけば (やくざにもてもて)
食べきれないで残したご飯も (やくざにもてもて)
映画を観た帰り道にも (やくざにもてもて)

浮気するもしないもお互いの自由よと君は言うけど
君の浮気相手はやっぱり僕でありたいね
夫婦げんかは犬も食わぬと世間の人は言うけど
僕ら二人の関係はやくざの人に食われちゃうよ

君の魅力がわかるのは
僕しかいないわけじゃないけれども
だけど君は少し変だよ
ドスが利きすぎてるのさ

世界は君のために回る (やくざにもてもて)
僕だけじゃ不満なのかい? (やくざにもてもて)
愉快なことばかりじゃない (やくざにもてもて)
こちらを向いて笑ってよ (やくざにもてもて)

笑顔で街を歩くだけで (やくざにもてもて)
君が転んでひざをすりむけば (やくざにもてもて)
食べきれないで残したご飯も (やくざにもてもて)
映画を観た帰り道にも (やくざにもてもて)

 

鏡開き1999
作詞:板橋実+IRON THUMB
作曲:板橋実

おとそ気分も覚めやらぬ 一月十五日
我が家では 鏡開きがおこなわれた
表の通りで車がものすごいスピードで走ってく
郵便局の車がカーブを曲がってく

郵便局が近代化
お前はあの娘とやったのか
消費文明全盛期
花びんの中にも電熱器

郵便局の車は葉書をまきちらし
町中たちまち一年分のお年玉

鏡開き、刃物は使わない (1999)
忍び歩き、立ち去る松の内
誤解されそうな学級崩壊 (1999)
もちが固くて、おもちトンカチ

おとそ気分も覚めやらぬ八月十五日
世間ではプロレスごっこが行われた
表の通りで親戚が原爆固めで落とされて
郵便局の車がその上を走ってく

水道橋が大噴火
お前のとうちゃん山頭火
かつをのだしならハナマルキ
花びんの中にもボルシェビキ

郵便局の車ははなはだ海開き
村中たちまちひと身代の
豪華な身代

鏡開き、刃物は使わない (1999)
えりも岬、ものすごい地引網
巨大洗濯機、心は洗えない (1999)
もちの歯ぐき、ものすごいアボリジニ

 

美しき復讐の亀戸スコープ
作詞:中坊俊平太+IRON THUMB
作曲:中坊俊平太

ああ 巣鴨の地蔵
ねえ 羽交い締めだね

橋のたもとのきこり
ポンセの親父はポンセ
バースの親父はバース

ああ まだらの紐は
味覚 触覚 ニ角
そちらの情報は
どんどんどうぞ

そちらの状況は
道路いいですか

 

--- B面 ---

パラマウント
作詞:板橋実+IRON THUMB
作曲:板橋実

肝心なことを肝心なときに 言えなかった
肝心なときに肝心なことを できなかった
肝心なことを肝心なときに 知らなかった
肝心なときに肝心なことを 忘れた

牛乳を買いに行ってもらっても
帰る頃にはバターになっている

散歩に行くにも体が鎖で縛られてる
孫が車で死んだときにも知らされなかった
水を飲もうにもコップに手が届かない
だけど、しびんにおいしい水がたまってた

卵を買いに行ってもらっても
卵がかえる前に帰らぬ人となる

パラマウント めかけ、肌スベスベで
パラマウント どちらから稲光?
パラマウント 眼鏡、幅スレスレで
パラマウント 駆け抜けるアボリジニ

誰の助けもいらないと
お前はベッドに飛び乗って
大海原を進む船のように
世界へと飛び出した

世界は広く果てしなく
危険に満ちている
ボケ老人がベッドで飛び出して
車にはねられた
内臓、飛び出した

パラマウント お前の孫息子が
パラマウント 夕陽とともに沈む
パラマウント 大豆が大暴落
パラマウント 風前の灯

さあ、走り出せ ベッドに乗って
銚子の沖では蒲鉾親子
穴の中から生まれてくる 無限の蒲鉾
それはそれは恐ろしい 練馬のなまはげ

 

ピロシキィ
作詞:中坊俊平太+IRON THUMB
作曲:中坊俊平太

ロシアの冬は ドバドバで
酒が無ければ 大乃国
黒いラッコは悪者で
鍵がなければ邪魔なだけ

程良い温度の油で揚げた
美味しい温もりピロシキを
懐に入れて温めた
猿の顔したわらじとり

ロシアの冬は厳しくて
暖炉の炎も凍り付く
印度の辺りで生まれた風が
地球を回って北風に

オオ、ピロシキ、オオ、ピロシキ
ロシアの国技は脱税で
オオ、ピロシキ、オオ、ピロシキ
マッチ一本モスクワ火事のもと

もしもの時は 腰巻で
坊さん誘うよ 安芸乃島
丸いイコンが飛んできて
お茶を沸かすよサモワール

程良い温度の油で揚げた
美味しい温もりピロシキを
殺害された貴婦人の
告別式には山盛りで

ロシアの冬は厳しくて
暖炉の炎も凍り付く
マサイの戦士も悲鳴を上げる
蜂の子くわえたアボリジニ

オオ、ピロシキ、オオ、ピロシキ
忘れちゃいやよゴルバチョフ
オオ、ピロシキ、オオ、ピロシキ
ピロシキは愛の香り

 

レッツゴー! イタバシチョップ
作詞・作曲:中坊俊平太

正義の国から やって来た
あれは! 誰だ? 板橋マンだ!
正義の男

ドクロの印は正義の証 ヤツらをやっつけろ! 
嗚呼!

世界の平和を守るため
アクセル全開 速いぜコンドル号

悪魔の力を身につけた 
とどめの一撃 板橋チョップ

(語り)

世界の平和を守るため 
あれは? 来たぞ! 板橋マンだ!
正義の男

使命のためなら 命も奪う
世界を守るため
嗚呼!

平和な暮らしを守るため
国民年金 今年も踏み倒す

後顧の憂いを無くす為
非情な一撃 板橋キック

 

速いぞ! コンドル号
作詞・作曲:中坊俊平太

光の様に現れて 光の様に去ってゆく
あの音は コンドル号
速いぞコンドル号

僕らの世界を守るんだ
お前の速さは無限大
速いぞ 強いぞ
お前はコンドル号

(語り)

世界の平和を守るため
お前の力は無限大
強いぞ、怖いぞ
お前はコンドル号

 

リキシズム
作詞・作曲:板橋実

力士が海から上がってきて
浜辺で砂を掘り
卵を産んでいく
産みながら力士は
涙を流し
そして海へと戻っていく
夜の浜辺で

力士はこうやって繁殖する
十年間海で泳いで成長する
大きくなると力士は陸へ上がって
海でたくわえた塩分を土俵にばらまく

浜辺を自動車が
走りまくる時代になり
多くの卵が殺されてしまった
夜の浜辺で

 

小人
作詞:中坊俊平太+IRON THUMB
作曲:中坊俊平太

汚れてしまった浴槽に
平気な顔して風呂をくむ

はげ思う程に切ない
ママ、桃むいて食べない

フケが出やすい和田誠
平気な顔して頭振る

見果てないと不安さ
開いたままのマンホール
明日からまたは今日から
君んちの犬 ララララ

 

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