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 昨日は日記を中途半端なところでやめちゃったので続きを書いておくけど、昨日はSさんのロデオ事件の後、「デカン高原横断ツアー」を楽しんだ。日本の旅行会社が企画しているツアーなので日本人だらけだった。久しぶりの日本人の集団からはしょう油のにおいがした。まあ、他国人からすれば、俺たちだってそんな匂いをさせてるんだろうけど。

 デカン高原は、その名の通りデカかった。何もかもがデカかった。やはり、インドはスケールの大きい国だ。歴史も長いし。

 スケールのデカさの一例。これが個人宅なんだってさ。デケー! この家に勝手に入り込んだTが迷子になって戻ってこなかったので、ツアーバスには我々三人だけが乗った。


 ツアー中に発生するしょう油臭を記録したグラフ(月別、紺色線が男性、桃色線が女性)。

 時間があればもっと向こうのイヤン高原とバカン高原にも足を延ばせたんだけど、雨のせいで一日スケジュールが狂ったため断念した。残念だったなあ。


 これは帰国時の写真。空港のエロかわいい係官。英語がすごく上手だった。

係官「パスポートをどうぞ」
板「お姉さん仕事終わるのいつ?」
係官「パスポートを提示して下さい」
板「仕事終わるのいつなのンフゥ」

 なんか現地語で罵られた。


 機内食でカレーが出た。

 成田空港から上野駅に戻って、そこで解散した。みなさん、お疲れ様でした! Tとははぐれたままだけど、いずれ黒潮に乗って戻ってくると思う。


【旅行全体の感想】
 インドはいじりやすくて面白かった。
 旅行最終日。もう十日目か。信じられないほど短かったなー。楽しい旅だった。

 インドでは、町で普通に椎名誠が放し飼いにされている。ヒンドゥー教で「聖なる動物」として保護されているから誰も危害を加えないのだ。むしろ守っている。えさも市民が与えている。街角で口をもぐもぐしているのをよく目にする。主食は「ダ・ヴィンチ」。
 初めてインドに来た日本人にはなかなか馴染めないものだが、インドも十日目となるとさすがに驚かなくなる。むしろ、日本に戻って椎名誠が町を歩いていない光景に違和感を覚えるんじゃないかと心配になるくらいだ。
 日本に戻ったインド旅行中毒患者が、椎名誠の禁断症状を糸井重里を用いてやわらげるという話を、ふと思い出した。これを書いてたのは中島らもだったかな。


 などとぼんやり考えていたら、突然Sさんが街の椎名誠に飛び乗った! 振り落とそうとして大暴れする椎名誠を軽々と乗りこなすSさん。


 それを見てバカウケするNさん。

 もちろんSさんは後で街の人にめっちゃ叱られてたけど。代償は腕一本って言われてたけど、日本製のボールペンを十本くらいあげたら許してもらえた。


 話は飛ぶが、インドの町の名前はムンバイがボンベイだったりベナレスがヴァラナシだったり、呼び方に振れ幅があるけれど、一体どうしてなんだろう。現地語のままと、英語読みとで生じる差以上のものがあるように見えるのだが。不思議だ。
 大雨の影響で、予定より一日遅れでアジャンタに到着。さっそく洞窟群の観光へ。

 現地を案内してくれた日系三世のガイド、ユキオ。激しいBGMとともに登場したときには何かと思ったよ。

 この遺跡・壁画群は、イギリス人のスミスさん(鼻が大きくて胸毛が剛毛なうえ、全裸で旅行するのが趣味)が狩りの途中に偶然見つけたものらしい。いい仕事したな、スミスさん!

 壁画。素朴で稚拙な絵だけど、今にも動き出しそうな躍動感を持っている。


 壮麗な遺跡で、本当に感動した。「シルクロードオンライン」の『石窟』って明らかにこういうのがモデルになってるよなって思った。卑近な例えで申し訳ないが。


 壁画と同じく、石像も豊富にある。この写真は、こっそり戻ってきたTが石像に扮して左端に立っている様を偶然写した貴重なショット。

板「Nさ」
N「おで」
板「そう」
 インドの誇る高速鉄道、TGVに乗って移動。が、途中で大雨に降られ、足止めを食う。道沿いにできた濁流に飲まれて流れ去っていくTをニヤニヤしながら眺めて過ごした。まあ、こういうゆったりした時間の流れ方を楽しむのもいいもんだ。日本ではどうあってもこうはいかないからね。

 大雨でできた水たまり。この下に、TGVの車輌が沈んでいる。

 足止め中の田舎町で、湖の水際に佇む行者を発見。こっそり写真を撮った。

 シャッター直後にSさんが行者を水に突き落とした。普段は悟りを開いたような顔してても、水に落ちた途端必死でもがいてたよブヒャヒャヒャ。救助に忙しかったので写真は一枚も撮れなかったけど。
 熱心な仏教徒がインド人口の九割を占めるだけあって、国内各地にお釈迦様ゆかりのものが展示されている。今日訪れた町、ブッダガヤならなおのこと。見かけたものの写真をいくつか。

「ここが釈迦生誕の地です」


「これが釈迦五歳の時の頭蓋骨です」

板「Nさん、仏像が……」
N「お、おで」
板「そうっスか」
 今日はデリーの町をぶらぶら観光した。車が少ない代わりに自転車が多い。想像上の現代中国みたいだ。行ったことないから分からないけど。あと二人乗り一輪車が流行してる。乗れるようになるまで三年間の訓練が必要なんだそうだ。さすがインド。時間の流れ方が日本とは根本的に違うわい。

 この写真は新しい観光名所のデリー市庁舎。2004年に完成した豪華ビルだ。建築費用はすべて市民の税金でまかなわれており、その影響でこの先五百年間市民一人当たり600ドルの増税になったんだそうだ。
 でもこの人たちはゼロを発見した人たちだから、税金が高くても何とかなってるんだって。すごいね。

 夜、ライブを見に行った。

 地元のライブハウス『函谷館』。


 この日出演してたのはラガ・シャンカールのコピーバンドで、延々と「Smoke on the water」を演奏していた。

板「Nさん、ライブ演奏上手いっスね! さすがインド四千年の歴史っスよね」
N「お、お、おで、おでは……カ、カレーが、す、す、好きなんだな」
板「そうっスか」
 ゴアの安ホテルでまったり昼寝していたら、一昨日はぐれたTがふらりと戻ってきた。

T「ヴァラララララ!」
板「え?」
T「ヴァララララ、ヴァラララララッ!」

 よく聞いてみると、どうやらガンガーで川の流れに乗って登場したかったらしいんだけど、折悪しく水がない日だったので果たせなかったんだって。そんなこと、俺達に向かって怒られても……。

 無事に戻ってきたT。しかし顔色が異常に悪い。死んでるのかもしれん。

 インド人がカレーを食べるというのは全くの嘘で、あいつらご飯に納豆とか食べてて驚いた。だから旅行中の食事は日本と大して違うものを食べていたわけでもないのだけど、みそ汁にワカメの代わりに布(綿布)が入ってたり、たくあんにラー油がかかってたりと、細部が微妙に違っていて面白かった。特に気に入ったのはバナナ酢豚のワタリガニ風味。

 ちなみに、カレーの起源は日本。インド=カレーという誤った固定観念は、カルカッタという土地の名前を「辛かった」と乃木マレスケが聞き間違ったことが発端だということだ。


 写真はワタリガニのパスタ。殻が邪魔で非常に食べにくかった。現地の人は殻もバリバリ食べちゃうんだって。想像つかん。


 うまいでちゅ! マジうまいでちゅ! 衝撃的な美味のあまり、幼児語が飛び出す始末。
 通常の観光旅行のルートに入っているかどうか分からないけれど、俺の希望でガンジス川を訪れることにした。個人旅行は、こういう風に融通が利くので好きだ。
 ガンジス川は現地の言葉で「ガンガー」と呼ばれる聖なる川だ。伝説によると、この水で毎日顔を洗うことによって不思議な光線が放てるようになるらしい。なお、一ヶ月平均五十人ぐらいの日本人が行方不明になっており、その大半が溺死しているそうな。

 しかし、思いもかけぬことに、三ヶ月間の日照りにより川が干上がっていた。史上に例を見ない旱魃ぶりに、地元の人も困惑している様子だった。





「こんなに乾いちゃ商売あがったりだよ」


 現地で仲良くなったトログロダイトと記念撮影した。人類と魚類を祖先に持つ彼らにとって水がないのは死活問題だそうで、「最近大変ナンダヨー」と言いながら槍を振り回していた。

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