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 昨日に引き続き、同人誌をご紹介。オダギリックス「夜、遠くへ向かう」、コミティア89(2009年8月)にて初売り。

 もうね、名乗っちゃいなよ……和製ブラッドベリって!

 そんな作品。


 

 表紙。



 手書きっぽさを主張するタイトル、その後ろにうっすら入った英単語の羅列、著者名、夜空とつながった扉の影、主人公と後ろに伸びる影、サークル名。これらが嫌味なく幾何学的に配置されて、非常に美しい表紙。パジャマらしい服を着ているので、夜、寝室から直接どこかへ向かうのかな? と想像がふくらむ。



 表紙とつながっている裏表紙。こちらはタイトルとサークル名。





 そして本文。相変わらず、内気でどっかズレた若者が主人公。



 これは、夜中に突然自宅を訪ねてきた背の高い人から、「あなたはオリンピックの代表選手に選ばれました」と告げられ、「やったぜ金メダル!」と主人公・笹原さんが喜ぶ場面。
 笹原さんはオリンピックに出場するため、背の高い人と一緒に遠くへ行くことになるが、そこへ同級生の清水くんが現れる。

 ……というお話。

 夜が舞台で、甘酸っぱいラヴコメな要素も多分に含みつつ、作品に描かれない部分では深淵が口を開いて待っている……という、幻想的な好短編だった。内容から俺が連想したのは、まさしくレイ・ブラッドベリ。
 以前から作品に流れるこの雰囲気を感じていたけど、今回はギャグを排除したことによって、叙情性・文学性がより際立ってきた感触。夜が舞台なのもブラッドベリっぽい。ミステリアスな「背の高い人」の存在もポイント。今までは主人公二人の間だけで話が進むパターンが多かったから。

 ちょっと前の作品「さくらちゃんがくれた箱」はコンパクトにまとまっていて非常に良かったけど、普通といえば普通だった。言い方は悪いけど。
「夜、遠くへ向かう」は、小田桐氏の個性・作家性という点で出色の出来。ちょっぴり突拍子もない導入部で面食らう読者がいるかもしれないけど、その後の展開で丁寧に描かれる人間関係と、物語が落ち着く先まで見届ければ、万人を納得させられると思う。素晴らしい。

 昨日の記事の椎名かじん氏と並び、小田桐氏も昔からの友人なのだけど、その身内びいきを差し引いてもなお高い価値のある作品。もしこれがメジャー流通している作品だったら、迷わず「まんが好きなら読むべし」と断言するレベル。
 しかし、コミティアで完売しちゃったうえ、本人が「再販しないつもり」と言っているので、現時点での入手は困難。さて、どうしたものか。
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