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チャリオンの影/ロイス・マクマスター・ビジョルド (3) --- 2010,01,22 Fri
ロイス・マクマスター・ビジョルド「チャリオンの影」を読了。
つらさのあまり、上巻の終盤と下巻の三分の二は飛ばしながら読んだ。会話の部分だけ拾って読めば、物語にはついていけた。良く言えば「重厚なファンタジー大作」なんだろうけど、どうもなあ。全てを文字で説明しすぎだろうと感じる。「ファンタジーおたくが頑張って考えた設定を全力で説明してみました」という雰囲気。 ハッピーエンドではあったが、途中経過はマイルズ・ヴォルコシガンものと比べてとても軽快とは言えない。泥沼の中を這い進んで行くような気持ちだった。 読み始めたとき、体が不自由な主人公が口先だけで状況を解決していくという意味でヴォルコシガンものと同じ、と書いたけど、まったくそんなことはなかった。主人公が君主だったら大きく異なる展開が待っていただろうけど、「チャリオン~」の主人公は家令でしかない。おまけに体もそんなに不自由じゃなかった。ヴォルコシガン/ネイスミスものの設定がいかに優れたものか、身に染みて感じられた。 この小説、好きな人は好きなんだろうけど、マイルズのファンには必ずしもお勧めできない。 同シリーズの二作目「影の棲む城」は、既に訳出されている模様。しかし、「チャリオンの影」の主人公の一人、イセーレの母親がイスタ主人公だそうだから、続編といっても時間軸は前後するのかもしれない。 イスタの「現在」を知っていると、どう考えても血沸き肉踊る冒険にはならなそうなので、続編なぞ読みたくもないのだけど、ヒューゴー、ネビュラ、ローカス賞を獲ったとのこと、ひょっとすると面白いのかもしれん。ちょっと試してみようかな。ヒューゴー賞もネビュラ賞も、作品の内容ではなくビジョルドの知名度に対して贈られてんじゃねえのという疑いは、現時点から強いのだけれども。 |
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