■   暦   ■
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31   
<< 2019 October >>
■ 最近の記事 ■
■トラツクバツク■
■ 分 野 別 ■
■ アアカイヴ ■
■  その他  ■
 自己紹介・告知 : イタバシミノル
 th
 RSSフィード : RSS 1.0
 Script by BLOGN(ぶろぐん)
 管理者専用 : **

MYSPACE OF ITABASHI

■ 作曲/録音作品 ■
■  座右の書  ■
■  検 索  ■

■ ブツクマアク ■
なんでも作るよ。
情報中毒者、あるいは...
酔拳の王 だんげの方
マンガLOG収蔵庫
コアニュース
無風 [Deadcalm_alternative]
エロアニメ&エロマンガ保管

 オダギリックスの五月コミティアでの新刊、「あたし、時計」。



 この作品のジャンルは、これと一つに絞りきれない。だから感想を書きづらい。この複雑な味こそ、小田桐圭介氏の真骨頂であろう。

 主人公は、ある寒村の、自我を持ち自律的に時を告げる「時計」。彼女が、子供や隣村の時計との交流から、少しずつ過去を思い出し……というお話。

 表紙の写真からも分かる通り、不気味な香りのする作品。
 オダギリックス・ファンには常識だろうけど、このサークルの作品では登場人物が幸福なまま終わることがまずないので、時計さんの回想シーンでも胸がちくちく痛んだよ。俺なんぞ、結末まで読んで、あーやっぱりそうなったかと胸をなでおろす始末。普通逆か(笑)。
 ネタバレになるのでここに書けることは本当に少ないんだけど、この作品の肝は、理不尽な暴力に立ち向かう覚悟も決められないまま、理不尽に押し流されていく無力感、哀しみだと思う。いや、哀しみというより、無力に対する共感かな。時計は傍観者であると同時に――おっと。

 いつも読んでいるサークルの本だから、つい物語のことばかり書いてしまったけれど、もちろんまんがとしての完成度がすごく高いことも、推したいポイント。練られたプロット、計算された構図、平易なのにエッジの効いた台詞回し。個人的には、最後の主人公のモノローグが、隣村の時計の言葉と重なっていくようにも感じられて、ゾクゾクきた。きっと他にも幾つもの――おっと。

 これはコミティアで二百部やら五百部やら、その程度で終わっていい作品じゃないと思う。もっと世の人に知らしめたいなぁ。
| まんが::同人誌 | comments (0) | trackback (0) |








http://www.ironthumb.com/sch/tb.php/2367

<< NEXT  PAGETOP  BACK >>