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 国立新美術館にてサルバドール・ダリ展を楽しんできた。

 素早く動いている静物
 
 
 
 
<展覧会、枝葉の話から>

 先日Twitterで「アーティストに作品の意味を質問しちゃう一般人って困る」みたいな言葉を見かけた。「それは仕方ないでしょう、作品がたくさんの人の目に触れる以上、そういう人も出てくるって。あきらめるしか」と思っていた。確かに、作家殺しの一言だけど、それを否定しちゃうのもどうかと思う。抗って有無を言わせぬアートを作るか、ヘラヘラ笑ってやり過ごすか、言及してもらったことだけを喜ぶべきか……?

 しかし今日サルバドール・ダリ展に行ったら、
「これ何の絵?」
とか
「二人の肖像っていうけどあとひとりどこ?」
「馬に見えないよね?」
とかいう会話が方々から聞こえてきて、やっぱ実際耳にするときっついなーと感じたのであった。

 ダリの絵を見てそういう疑問を持つのは理解できるけど、具体的な世界から逸脱する手法としてのシュルレアリスムだよ? 絵画芸術の更新だよ? 何を見にきたの?

「分からない」ことを分かれ、というか。ダリ絵画こそ「シュールだね(笑)」で斬って捨てるべきものなのに(笑)。

 ルネ・マグリットと勘違いして見にきた人が多いんじゃないか? いやマジで。


<肝心の感想>

 俺はダリについて素人だったんだけれども。芸術家としての歩みに大変驚いた。古典主義も印象派もキュビスムも吸収しながら独自のシュルレアリスム絵画を完成させ、さらに映像や立体作品、宝飾品デザインにも手を出し、奇矯な天才というイメージをセルフプロデュース。そのどれもが高い完成度を持つ。まさに天才、偉人としか言いようがない。
 アートが作品のみでなく、作者や社会と物語を作りながら価値を高めていくものだということを自覚した最初の一人ではないだろうか、たぶん。ここ、当てずっぽうで書いてますけど。
 もちろんシュルレアリスム絵画も素晴らしかった。鮮やかな発想の飛躍。ダリのシュルレアリスム絵画の特徴は、能動性、躍動感だという。納得。あれだけ多作でなお飽きさせない画面。恐ろしい才能だ。
 後年の作品では手クセで描いてんじゃねーのっていう疑いも持ったけど(笑)。それはそれ、「味」とか「円熟」とかいう言葉で言い換えれば問題ない。
 展覧会は、漫然と彼の作品を時系列に並べて紹介するだけなので、「サルバドール・ダリ入門」といった感じ。俺にはちょうどよかった(十年前の「ダリ回顧展」は何を回顧していたんだろうか)。


<で、冒頭の話>

 俺はダリの「発想の飛躍」を本質だと思って楽しむわけだけど、もちろん「何が描いてあるの?」って言いながら楽しむのもそれは各々の自由なわけで、ダリの絵はそのどちらもが可能なところがまた素晴らしい。他のシュルレアリスム作家よりも具象的イメージが多用されている分、間口が広いのではないか。ユーモアもある。現代のアーティストたるものかくありたい。
 ちなみに、ダリは音楽には手を出さなかったらしい。やっぱり視覚表現の人だからか。

 具象的なものを取り込んで、ずらして、意味を変える・更新する手法は、コント作りにも応用される、というか、モンティ・パイソンを連想するのであった。テリー・ギリアムのアニメのみならず、モンティ・パイソンの番組全体が、組み合わせとずらしで構築されている印象だ。
 つまり、モンティ・パイソンから強く影響を受けて活動しているIRON THUMBは、ダリの子孫だと言えるのではないか(これが言いたかった)。

 あと、有名な「素早く動いている静物」は素早さよりも静物っぽさの方が勝っている気がしたよ。
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