Apr, 2003

 

 

卯月二十二日 (火)

IRON THUMBのページも結構更新したので、こちらしか見ない人も、たまにはトップから眺めてみてください。
で、そっちにも書いてありますが五月初頭のコミティアに店を出します。
五月物語。


普通の人は、熱気球を見ても一言目に「モンゴルフィエ」とは言いません。
ごめんなさい。

「モンゴルフィエと近江の共通点は兄弟」とか思いついて帰りの地下鉄車内でニヤニヤしたりしてすいません。
ごめんなさい。

オートバイはエンジンをかける時、必ずチョークレバーを倒すものだと教習所では習いませんでしたが、普通は、特にホンダ車以外では
そうするものなのだそうです。知りませんでした。
ごめんなさい。

バイクを持っているということ自体がネタになりつつある板橋実です。
サイトの更新をさぼっていて申し訳ありません。
ごめんなさい。

Accept / Russian Rouletteの一曲目「TV WAR」のリフが、昔作って発表しなかった曲のそれに似ているからといって
喜んだりするのは我慢します。
ごめんなさい。
それはさておき
ACCEPTは素晴らしいバンドです。


音楽ジャンルに国の名前を冠するのは危険なことなのではないか。
と今更ながら考える火曜日の夜。
ジャーマンメタル、イタリアンメタル、ブリティッシュメタル、スウェディッシュメタル、ジャパメタ、と色々あるが…
結局、出身地以外でそれぞれのジャンルにぶちこんだりするのは無謀だなと、「限りなくイタリアンなジャーマンメタル」こと
Freedom Callを聴きながらぼんやりと。
そうするとジャンルに分ける意味がなくなり、ジャーマンメタルという範疇に
GRAVE DIGGERCAPRICORNが入ってきたりする。
難しいなあ、もう。

京極夏彦「どすこい(安)」を読み終えた。
短編集。
妖怪は出てこない。
四十七人の力士が吉良邸に討ち入りする話は面白かったけど、それ以外のお話は低調。
最初に載っていた忠臣蔵のパロディが面白かっただけに残念。

去年買った映画のDVD
「天空の城ラピュタ」をようやくパソコンで鑑賞。
精神に変調をきたしているせいか、単に思い入れの深い映画だからか、観ながらボロボロ泣く俺。
ものすごくたくさん涙が出た。
音声を消していてさえこれなのだから、声まで聞いてたりした日にはもう俺の部屋は水浸しになるのではないか。
アリスが溺れて悪の魔女が溺れるほどにナ。
因幡の白兎も、鰐を並べて向こう岸へ……。
それはともかく。
パズーとシータが動いている姿を初めて観てから十三年が過ぎとるわけで、そりゃ思い入れも積もるわなと。
でも、何でもない場面で泣いちゃうのはさすがにどうかな、と。
例えばパズーがラッパ吹いとるだけでこんなに涙が出てるのはどうなんだろうと。
あの二時間で、ここ数年分を合わせたのと同じくらい涙を流したはず。
一体どうなってるんだ。

高橋ヒロシ「クローズ」十三から十七巻までを購入。
四月頭から今日までで五冊買った。
こんなに熱いまんがをまとめて楽しめるなんて、俺は何と幸福なのだろう。
十七巻ではゼットンが入学してきて一年をシメた。
俺にとって「四天王」といえば武田好誠、ゼットン、金山、中島の時代なのである。
ようやく「ワースト」の時代とかぶる人物達が入学してきたのである!
……と、いつのまにか口調も高橋ヒロシ風。

俺の住んでいる板橋区では区議選の選挙戦が行われているところであり、朝八時から選挙の街宣車がうるさくてキチガイに
なりそうなのだが、なんとかならぬものだろうか。
政治家は、もう少しうるさくないやつを開発するように。
その発明だけでも、議席数が伸ばせるのではないかと思うのだが。

さて、某政党が頻繁に「三十人学級の実現」を唱えておる。
これがホントのホントに実現すれば、教員の雇用は増えるし生徒・児童の学力も改善されるし、いいこと尽くめなので、
たとえこれが夢物語だとしても俺はこの某政党の候補に投票しようと思う。
今の俺にとっても日本全体にとっても、教育の問題は切実だから。
俺は自民党もS価学会(=公明党)も大嫌いだから、そのどちらにも入れるつもりはない…となると、もう野党しか入れる先は
ないのだけどもな。

投票には行かないと政治家になめられるから、これを読んでいる有権者は必ず投票しに行って欲しい。
票を投じたい候補がいないのは分かる。
それは誰だって同じだ。
だけど、そんな風に半ば信任投票みたいにして決まった候補の肥え太った首周りを見ていると、無性に腹が立って仕方がないのだよ俺は。
具体的にいうと裕次郎の兄。
太ったなああの人。
そのまま太りつづけて、プレスリーみたいにドーナツ死することを希望。
票よりは豹を投げつけてやりたいな。
豹がいれば。

ロバート・ジョーダン「時の車輪」シリーズは、いまのところ別に好きでも嫌いでもないが、向こうではペーパーバック(新書みたいなもの)
一冊で出しているところを、日本では文庫で五冊とか七冊に分けて出版しているハヤカワ書房のやり口は汚くて嫌い。
こうして稼げるところで火星で、じゃなかった、稼いでいかないと会社がつぶれちゃうんだろうけどさ。
それにしたってやりすぎだろう。
えぐい稼ぎ方は「星界の紋章」くらいにしておけばいいのに。

 

卯月十二日 (土)

「ワースト」第五巻は五月一日発売予定。


先日、大学のバンドサークルのライブが神楽坂ディメンジョンにて行われた。
RAINBOWのコピーバンドがROYAL HUNTの「エピローグ」を披露。
まさかの選曲に大喜びの俺は首を振りすぎて次の日の朝大変な筋肉痛に見舞われたことだ。
もちろん、RAINBOWの選曲もベタで良かった。

ロイアルで思い出したが、最近出てきたメロスピと思われるバンドに、LANFEARというのがいる。
まさか
ロバート・ジョーダン「時の車輪」シリーズの闇姫ランフィアからとった名前じゃないだろうな。
そうだとしたら、かっこ悪いが嬉しい。


神楽坂に出たついでに、友人(某阿呆バンドのボーカリスト)が彫刻の展示会をしているという喫茶店を訪れた。
お上品な雰囲気漂う喫茶店にて、NBA黒人選手がダンクシュートを決めんとしていた。
ちなみに、カレーとコーヒーは高いうえに大したことなかった。

 

卯月九日 (水)

他人のサイト(の掲示板)で久保帯人の「ゾンビパウダー」やら「ブリーチ」やらをネタに使ってるんだが、じつはほとんど
読んだことがないとバレたら怒られるんだろうなあ。と思って戦戦兢兢の雨の火曜日。

「アクメツ」の第二巻を購入。
面白いなあ暴力描写暴力描写。

 

卯月八日 (火)

ちなみに、水木しげるは「日本でただ一人テヅカの流れを汲まないまんが家」と呼ばれているらしい。
手塚治の代表作「鉄腕アトム」の、主人公アトム誕生日云々と世間が浮かれ騒いでいる時に水木しげるの著書を読んでいる
自分がちょいと誇らしい。アホか。

鉄腕アトムは天馬博士(だったか)が、交通事故(かなんか)で死んだ息子(だったと思う)の代わりに創り出したロボット……
のはずなんだが、新聞とかテレビといった主要メディアでは誰もそのことを指摘してないのが気にかかる。
確かに夢と希望の象徴だったかもしれないけど、もっと暗い側面も背負ってるヒーローだったような覚えがあるんだよ。
そもそも、原子力だぜ。妹の名前はウランだぜ。
結局アレか、その辺の四十とか五十歳くらいのおじんともが騒いでるだけ、てのが実情なのかもな。
俺は鉄腕アトムは好きだが、そんなことで浮かれ騒ぐ人々は嫌いだ。
どうせ騒ぐなら「きりひと賛歌」とか「奇子」とか「MW」で騒げっつんだよ。

2014年になったら「セカンドインパクト」等と言ってはエヴァンゲリオンのファンが浮かれ騒ぐのかもしれないと想像し、
夕食のカレーを戻しそうになった。嗚呼やだやだ…。

嫌いついでに書くが、俺はフセイン大頭領も嫌いだがそれ以上にブッシュ大棟梁が嫌いなんだ。
サダム・フセインは頭が良さそうな顔だが、ブッシュ(息子)は全ての知性を地位固めに振り分けちゃってるお顔だ。
俺は戦争が嫌いだがそれ以上に現在のアメリカの戦争のやり方が気に食わぬ。
たくさん兵力を送って、さっさと引導を渡してしまえばいいのに。

Don't wanna be a monkey wrench
Don't wanna be a monkey wrench
Foo Fighters / Monkey Wrench

卯月七日 (月)

NAGLFAR待望の新作(第三作)SHEOLは、非常に良心的で堅実な、DISSECTION系ブラックメタルアルバム。
ジョン・ノトベイト先生が出獄していまDISSECTIONの新作を作っているところという噂なんだけど、それまではNAGLFARの
アルバムでも聴きながら待つと良いと思う。
NAGLFARの二作目が好きな人なら迷わず買い。

VISION DIVINEの昨年発売の第二作SEND ME AN ANGELは……地味。
前作よりもさらに地味。
ラプソやLABYRINTHで派手なことをやり過ぎているので、こちらでは地味なメタルをやろうとしてるんだろうか。
それにしたってちょっと肩の力を抜き過ぎている、というか、「Bメロかと思ったらサビに当たる部分だった」というような
煮えきらない曲の作り方はよしてほしいと思うのだった。
フェイドアウトの曲も多い。
現在南欧においてこの地味さは貴重なので、もう少しいい曲を書いてくれれば俺はとても嬉しい。

ディスクユニオンに
WIZARDというバンドの新作を買いに行ったら、売りきれていた。
俺の好きなドイツのバンド。
それ故にまさか売り切れということはなかろうと思っていたのだが、売り切れ。
ああ多分入荷枚数が少なかったんだな、だって俺の好きなバンドだから世間様が認めるはずがない。ははは。
でも、店員さんによると、六月に日本盤が出るらしい。
マジで? いいの? 大丈夫?
WIZARDなんか出して、会社つぶれないの? 正気?

ほりほねさいぞう「あたしたちのこと」は、とても面白いエロまんがだった。
作家本人に文章力もが力もあるし、女の子全員キャラが立ってる。
まんがとしてきちんと面白い上にエロい、という俺にとって理想的なエロまんがであると言える。
「風の十二方位」とは大違いだなあくまでも俺にとって、の話であり世間様がどう捉えているのかどうかは寡聞にして知らぬ。
実際、ほりほねさいぞうはアクの強い作家だし、絵柄で好きになれないという人も多かろうとは思う。
好き嫌いのはっきり分かれるところだろうな。

先日出版された、同じく掘骨砕三(ほりほねさいぞう)の
「閉暗所愛好会」は購入しなかった。
まんが文化の発展という意味では、こちらの単行本の方が数倍貴重な価値があるとは思うのだが、しかし、
全編ネタがウンコではさすがの俺もこれではオナニーできねえな、と。
「文化的価値」の方は、受精を介さずに人生観というか人間の生(性)と死を描いてしまった作品ということに着目。
ややこしい話なので物語の説明は避けるが、書店で一冊全部を一気に立ち読みしてしまうくらい面白かったんだ。
……やっぱ買おうかな。

要するに俺はほりほねさいぞうの大ファンであるということか。
そうか結局そういうことか。

KING DIAMOND / ABIGAILがとても良いアルバムだと思うので布教してみたいと思った。
キング・ダイアモンド氏の声の印象が強すぎて、みんな四打席連続で敬遠しているのかもしれないけど、
バックの演奏に耳をすませば、極上の北欧メタルが奏でられているということが分かるに違いないのだ。のだ。

Fade out - crying
Fade out - dying
KREYSON / Fade Out

卯月六日 (日)

部屋に荷物が多過ぎる。
惜しくても捨てたりして減らしていかなければ、将来困るだろう。
東京の住宅事情を勉強する為にも、星里もちるの「りびんぐゲーム」は是非とも全巻そろえたい。

星里もちる「りびんぐゲーム」くらいしか好きな作品がないのだが、なぜこれが気に入っているのかというと、
「究極超人あーる」とか「うる星やつら」といった学園ものの延長線上にあるからではないか。と、ふと考えた。
主人公が社会人なのに学園ものの延長線上に配置される作品って他にどんなのがあるかな?

ファイナルファンタジー3には「サイクロプス」と「キュクロプス」の両方が敵として出てくる。
読み方が違うだけで同じ怪物である、はずなのだが。

最近は
アクサーコフ水木しげるを読んだ。
前者はロシア人が釣りについて書いた
「釣魚雑筆」
これを読んでようやく気付いたのだが、ロシア人はたいていの場合川釣りしかできないのだ。
海釣りをしようと思ったら、オデッサまで出かけて艦砲射撃を食らうか露土戦争に勝つかしなけりゃならぬのだ。
大変だ。
書かれたのは十九世紀半ばで、アクサーコフ氏は科学的な観察はあんまり得意じゃなかったようだ。
ほとんどが経験則で書かれている。
知ったかぶりをして大コケするよりはよほど誠実な態度であり好きだ。
ただ、俺が釣りをしない人間なので、内容についてはよく分からん。
じゃあ読むなっつー話だが。

後者は自伝
「ほんまにオレはアホやろか」
南方で苦労して、紙芝居で苦労して、貸し本時代に苦労して苦労して苦労して、それなのに文章にはまったく
愚痴めいたものもつらさを帯びたものも現われぬ。
あの、大らかで懐の深い作品世界は、こういう人間が書いていたのか、と納得できる一冊。
(アニメの「鬼太郎」しか知らない人は、試しに一度まんがの方も読んでみると良い)

イギリスのサスペンス小説短編集
「伯父さんの女」を読んだ。
図書館に行く暇がなくて、家にあった文庫本をたまたま手に取っただけの話なのだが、それにしても詰まらなかった。
サスペンス小説自体普段から読まぬのに、さらに娯楽小説にはとことん向かぬイギリス人の作品ばかり載っているときては、
この短編集も退屈でないはずがない。
好きな人は好きなんだろうけど。俺は嫌いだ。

嫌いといえば、ハリー何某の作者
ローリング女史が出産したってね。
貧乏人は子供ばっかり作って、ますます貧乏になっていくんだなあ。
J.K.ローリングはもう貧乏じゃないけどな。

そんなことよりも、
アーシュラ・K・ル・グィンの新作「ゲド戦記」第五巻をいつ入手するかが悩みどころ。

スティーヴン・キング「ドリームキャッチャー」の1と2を読み終えた。
まだまだ続くらしい。
全部で何巻あるんだ。
すごく楽しみじゃないか。
「IT」でもあり「トミーノッカーズ」でもあり「痩せゆく男」でもあり「シャイニング」でもある、キングの最新作。
ひさしぶりにキングの怖い小説を読んだと思う。
怖いキングの復活は、素直に嬉しい。
夜中にトイレに行くのが怖くなったのも久しぶり。
キングの怖い小説が読めるなら、寝小便くらい屁でもないぜ(撞着語法)。

Roots of hate... are small !
Rough Silk / Roots of hate

 

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