Oct, 2003

 

神無月晦日 (土)

トップの方で正式に発表する予定なのですが、時間がないのでとりあえずここに書いておきます。
IRON THUMBはバンド内での人事異動があり、ギタリストの中坊、ボーカルの太一Iがそれぞれ楽器と歌から離れます。
今後、彼らは作詞作曲陣として活動します。
詳しいことは後ほど発表します。

岡田芽武/車田正美「聖闘士星矢 エピソードG」の一巻と二巻を入手。
「聖闘士星矢」の世界が別人の絵によって描かれているのは、なんとも不思議な感じがする。
主人公は星矢じゃなくて、若い頃の獅子座のアイオリアだ。
他にも、若いカミュや若いミロなどが出てきて大変よい。
旧作が好きだった人にとっては賛否両論あるだろうけど、俺は面白いと思う。

FrontPage Expressは、
この人のおかげで無事復旧できた。
ありがとうございます。

 

神無月二十六日 (日)

OSをウィンドウズ98から2000に換えたところ、きちんと電源が落ちたりきちんと音が出るようになったりして、おおむね快適。
ところが、普段使っていたhtmlエディタ「FrontPage Express」が消えてしまった。
今回はメモ帳で打っているのだけど、不便極まりないため何とかしないと面倒くさくて更新が止まる可能性も。
今までだって、特にきちんと更新していたわけではないけど。
復旧し次第、トップの写真も交換さ。

 

神無月二十三日 (木)

珍しく、「何かに追いかけられる夢」以外の夢を見ました。
回転寿司屋で、虫(ガガンボ。たくさん)入りのご飯を食べそうになる夢でした。(あいさつ)


他に「何かを追いかけながら何かに追いかけられる夢」も見た。
やはり疲れか。
俺にはカレーが足りないのか。

帰りに電車の中で読む文庫本がなかったので、駅のごみ箱で雑誌をあさった。
「漫画ゴラク」を発見。
「ミナミの帝王」や「食キング」など、先週の雑誌を読んでいなくてもなんとなく読めてしまう、一過性の娯楽中心の雑誌だ。
その編集方針が強く貫かれているので、快い。
そんな中、
立原あゆみのまんがだけが、いつも通りの淡々と延々とやくざの日常を描く作品を載せていた。
登場人物の区別はつきづらいし、その週の中での山場も分かりづらいのだけれど、あれはあれでファンがいるのかな。
不思議だ。

上記のごみ箱の中から見つけた、
西村京太郎「十津川警部の抵抗」を読んだ。
十津川がほとんど電車に乗らなかった。
改行が多くて文章の水増しがあからさまだった。
登場人物の造型が浅かった。
題名は「抵抗」だが、大した抵抗はなく、題名負けしていた。
つまらない。
サスペンスでもミステリーでもない。
これは単なる殺人事件と捜査の「解説」である。
こんな作品でも出版すれば売れるから出版される。
日本の消費者・読者は大手出版社になめられているとしか思えないのだが、同時に、読者の質の低下も否定できまい。

高橋ヒロシ「ワースト」六巻、「We are the worst」購入。
相変らずの不良理想郷における不良まんが。
かっこいいなあ武装戦線。
六代目は、五代目とはまた違ったノリの時代になりそう。

月刊チャンピオンも購入したのだけど、先月買い忘れていたため、話が飛んでしまった。
「ワースト」は単行本を買うつもりだから問題ないけど、「香取センパイ!」とか「ブラックマンデーナイト」で読んでいない回が
できてしまったのが悔やまれる。
いつのまにか月刊チャンピオンが好きな俺。
俺にとってはアフタヌーンよりも面白い雑誌。
ビームには劣るが。

 

神無月十九日 (日)

カレーを食べれば元気いっぱいですよ。(あいさつ)

1349 / LIVERATION入手。
SATYRICONのフロストがドラムを叩いている、話題のバンド。ブラックメタル。
とはいえ、フロストのSATYRICONでの担当楽器は何だっけ、と考え込むことがないでもない。
それはさておき、速い。
異常なまでに速い。
人間が叩いているのかどうか、疑いを持つほど速い。
このドラムからは狂気が感じられる。
久しぶりにかっこいいブラックメタルのアルバムと出会えたと思う。

AMORPHIS / FAR FROM THE SUNを購入。
前ニ作までと同じ路線。
雑誌などでは、今回の作品はより強力だというようなことが報道されているが、そこまで強力でもない。
簡素になった面はあるが、それでもいつも通りのAMORPHISだと思う。
素朴な歌メロを大事にするAMORPHISというバンドが、俺は大好きだ。

 

神無月十八日 (土)

村オブ死村にリンク追加。

欧州で大人気のバンド、
EVANESSENCEを聴いてみた。
モダン系とゴシックメタルの融合、女性ボーカル。
悪くはない、というか、非常に高い次元で融合しており、いいと思うのだが、特に好きではないのも事実。
このバンドは売れて当然、と感じた。
ゴシック人気の高い欧州では、きっと日本の数倍は売れてるぞ。もっとかな。

忙しいのは土曜日で一段落して、日曜日からまた忙しい日々が始まる。
二十六日から来月一日までは時間ができるけど、IRON THUMBのレコーディングに費やす予定。
人間、少し忙しいくらいでないと駄目になるんだと九月に思ったので忙しいのは僥倖。

 

神無月十六日 (木)

忙しいのって最高です。(あいさつ)

連日アルバイトやらスタジオ練やらで多忙な毎日。
忙しいのが楽しくて仕方ないのだが部屋に布団も敷けない状況なのはどうかと思い、忙しい中部屋の片付け。
「時間のない時に限って部屋の片付けをしてしまう」という呪いがかかった部屋なので仕方ない。

BATHORY、RUSH、AMORPHISなどなど入荷。
SAGAが怪しい魅力で俺に迫る。
初めて聴いたがこのバンドは好きかもしれん。
いや、大好きになるに違いない。

 

神無月十二日 (日)

おなべの季節になりましたね。(あいさつ)

わけあって、ろう学校の卓球大会運営の介助をしてきたよ。
都内にはろう学校が九校あり、区大会を飛ばして都大会。
絶対数が少ないので、卓球の上手さがそんなに高くないのは仕方ないか。
全国に、ろう者が健常者と同数程度いるならば、卓球も同じくらい上手くなるのだろうな。
そう仮定すること自体に全く意味がないけど。

RAGE / SOUNDCHASER
DIMENSION ZERO /
OVERKILL /
を入手。
忙しくてあまりじっくり聴く暇がない。
とりあえず
RAGEは、以前よりも爽やか度が増した。
しかしそれは見かけの爽やかさであって、中身のひねくれ度はむしろ高い。
見た目の気狂いから、静謐の気狂いへと変化したようだ。
その点については、ピーヴィの成長もさることながら、ヴィクター・スモールスキの存在も大きいに違いない。

DIMENSION ZEROは、一聴した限り、前作と同じ路線。
素敵な疾走デス。

OVERKILLは、これが本当にOVERKILLの作品かと耳を疑うような内容。
ベースが以前ほどビンビンいってないので残念だ。
むしろMOTORHEADに近い感じかな。
一回しか聴いてないので自信がないけど。

「プラトーノフ作品集」を読んだ。
ソビエト人が、中央アジアの少数民族のことを書いた短編を集めた文庫本だ。
まあ…よく言えば…自然主義的小説ということになるのかな。
若い共産党員が、困窮にあえぐ砂漠の民族に社会主義を植え付けようとして果たせない話など、こんなの書いてたら
反革命的として社会から消されるのも当然だわよ。面白いけど。
出てくる場面はロシアが少なくアジアが多いのだが、書いているのがロシア人なので、結局ロシア小説っぽくなる。
不思議な味わいのある作家だと思う。

砂漠をあてもなくさ迷い歩くくだりは、J・G・バラードに似ている。

 

神無月七日 (火)

渋谷は嫌いです。
訂正します。渋谷は大嫌いです。(あいさつ)

EDGE OF SANITY / CRIMSON IIを購入。
ダン様一人になって再出発との由。
ボーカル、ギター、ベース、ドラムを一人でこなし、リードギターのみゲストミュージシャンを招待。
ATTACKと同じ形式だな。
作曲もダン・スワノ先生が完全に一人でやっているため、アルバム一枚スワノ節丸出し。
「CRIMSON」の続編であり、今回もアルバム一枚で一曲。四十三分。
ただし、今回はトラックを細かく分けて、大変頭出しのしやすい仕様となっている。
これはもう買うしかないだろう日本人どもよ。

KING'S X / EAR CANDYを購入。
新古品で安く手に入った。
身内で評判がよいので試しに買ってみたが、まあまあなかなかいい感じ。
今後だらだらゆるりと付き合っていきたいアルバム。

日本人は、
諸星大二郎と同じ国に住んでいることをもっと誇りに思ってもいいのではないだろうか。
というわけで、諸星大二郎の単行本を三冊ほど読んだわけだが、大変面白かった。
中国の伝奇ものだけやっている人なのかと思っていたら、SF作品なんかもあり素敵。
少年向けのユーモア作品、大人向けのファンタジー作品など、幅広い作風を持ち、そのどれもに諸星風味が漂っているので、
これはもう、すごい、作家だ。
批評にも解説にもなっていない文章であり、大変申し訳ない。

POWERGOD / EVILUTION PART 2 BACK TO ATTACKについて語りたい。
誰かと差し向かいで語り合いたい。
このバンドの持つ正統派ヘヴィメタルの実力と、ドイツ臭いメロディ、大作指向について。
そしてドイツのメタルシーンの越し方行く末について。
このアルバムは2000年の作品で、これ以外のアルバムが何枚出ていて現在活動状況がどうなっているといったことを
全く知らないのだが、他のアルバムも発見し次第買いたいと思っているくらい好きだ。

HELLOWEENにドラマーを引き抜かれ、一時はどうなることかと心配していた
METALIUMだが、今年の夏に
ヴァッケン・オープン・エア・フェスティバルに出演していたので、きちんと活動しているのだな。安心。

甘詰留太「君の名を呼べば」を購入。
炉な人々にはおなじみ、甘詰留太先生の最新単行本である。
ロリコンエロまんがの急先鋒として語られることの多いまんが家であるが、この単行本には胸の大きい女性なども出てきて、
大変面食らっているわけだが、作者としてはロリコンな方々以外にも売り出して行こうという決意の現われであるだろうし、
オッパイ描写に限らず色々な努力をしていて、そうした試みはいまんとこ成功していると思うわけ。
相棒のきょーじゅ氏には、巻末コメントで「オッパイ固そう」とか書かれてるけどな。
で、甘口のまんがが増えてきて、エロの面では俺自身の好みに近づいてきているわけ。
その反面、A・浪漫・我慢として書き綴ってきた、暗い情念を鋭く描写した過去の作品群のようなまんがが読めなくなってきて寂しい。
豚汁とか。
などと愚痴っていると、声の出せないクローンがどうのこうのというお話も出てきたりして、やっぱり要注意の作家さん。ウヘヘ。

 

神無月四日 (土)

「心情」を「伸嬢」と打ってしまった。
誤変換。
しかし「伸嬢」ってなんのことだろう。
初めて見た。

机の上に、ふかしたさつまいもがあった。
一切れを半分くらい食べてから、いもが糸を引いていることに気付いた。
納豆の味はしなかったので、たぶんいもが発酵した結果だろうと結論付けた。
明日の朝どんな腹具合になっているか心配。


事情により、地元のろう学校へ行った。
自転車で行ったのだが、途中、右のブレーキが音を立てて破損した。
凶兆だと思った。

ろう学校では、時間を知らせるためにチャイムが鳴っていた。
そうか、ろう学校といえど全聾の生徒ばかりじゃないのだな。
他に、激しく点滅する電灯も併用。

学校名の表記が「ろう」であり「聾」でないのは、「聾」という漢字の意味合いを忌避したからだそうだ。
「聾」という漢字には、「耳がない」という意味があるとの由。
たしかに、生徒の中には、こちらが少し大きな声を出せば普通に会話できる生徒もいた。

障害者の存在よりは、手話の存在に衝撃を受けた。
カリフォルニア州の知事に立候補したのち聾者の言語として普及したそれは、アメリカと日本で違いがあるし、
また、日本国内でも数種類が使用されており、統一されていない状況であるという。
不便だ。
その不便はともかくとして、日本語と並行して手話という言語を獲得していくある一定数の人々がいるということに俺は驚く。
手話も、第二外国語としてもっと学ばれてもよいのではないか。


映画
「シッピング・ニュース」を観た。
ラッセ・ハルストレム監督作品。
妻を亡くした男が、娘と叔母と一緒に一族の故郷である田舎の島へと帰っていく物語だ。
そこで得た職が新聞記者で、港湾の記事を担当することになったので、「シッピング・ニュース」という。
ハルストレム監督独特の色調に染められた映画だったが、今回は二時間の映画に対し、挿話が多過ぎて散漫な印象。
もう少し、それぞれの人物を深く掘り下げて欲しかった。
今回は、ハルストレム映画にしては登場人物が多かったと思う。

マイクル・ムアコック「グローリアーナ」読了。
イギリスに舞台を置く、架空の王朝アルビオンの美しき女王・グローリアーナを描いた幻想文学。
ムアコックというのは、おなじみのあのムアコックだ。
文体はおなじみのヒロイック・ファンタジー用のではなく、エリザベス朝式の美文体。
さすがマーヴィン・ピーク(代表作「ゴーメンガースト」)に献じられた作品であるだけのことはある。
でも「ゴーメンガースト」よりも読みやすいのは、やはりムアコック。

さて、物語はグローリアーナの結婚を巡る政治活劇なのだが、詳細は省く。まあ、とても面白い小説なのである。
快刀乱麻を断つ、というわけでもなく、切れ味鋭いとか丁丁発止ということもなく、まさに「重厚」なのだが、最後までだれることなく読める。
ヒロイック・ファンタジーやSF以外にも、歴史小説が書けるとは、ムアコック恐るべし。

トルストイ「光あるうち光の中を歩め」読了。
原始キリスト教の時代、商人ユリウスがキリスト教に帰依するかどうか悩みつつ生きる、という物語。
トルストイのキリスト教的思想が具体的に描かれた作品である。
その主題の取り上げ方もさることながら、小説技法の完成度の高さに感心した。
俺はキリスト教の考え方も好きだし、読みやすい短さだし、とてもいい小説だと思う。
文学としても、宗教の解説書としても、価値は高いだろう。

F・P・ウィルスン「マンハッタンの戦慄」読了。
始末屋ジャックがインド魔術を相手に大活躍。
モダン・ホラーとクトゥルー神話譚の良質な混成物。
ウィルスンの「ザ・キープ」、「ザ・タッチ」ともつながる世界の小説である。
最終的に「ナイト・ワールド」という作品において、それらの主人公達が一堂に会し大活躍するという仕組みが施されている。
「ナイト・ワールド」作品群に関しては、キングの次くらいに面白い作品ばかりである。
ホラー小説好きでまだ読んでいない人は、是非試してみて欲しい。

しかし、それらを除く作品については保証の限りでない。

花井愛子「山田ババアに花束を」を読んでみた。
映像化されている有名な作品だし、きっと「時の輝き」(折原みと)程度には面白いだろうという期待があったのだが。
オールドミス国語教師と女子高生が、高校の廊下で衝突した弾みで中身が入れ替わるという、クソみたいなものだった。
折原みとだって、もう少しマシな小説を書いていると思う。
やっぱ俺、花井愛子は嫌いだ。
こういう作品ばかりだから、古本屋で講談社ティーンズX文庫の扱いがどんどん悪くなるのだ。
そして、内容があり面白い津原やすみの本は、少数派だからますます隅へ追いやられる。
悪循環だ。

「グッバイ!
十三世紀!
虚飾と背信と暗黒と疫病と宗教裁判と…
その他モロモロのサイテーな時代は…
今、終わったのです!」

A-10「LORD OF TRASH」(第七話より)

 

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